神楽坂おさんぽマップ〜スイーツを巡る【和菓子編】

今回のお散歩テーマは“スイーツを巡る【和菓子編】

歴史ある老舗が数多くある神楽坂。和菓子店も例外ではありません。今回は新旧の甘味を巡るお散歩です。

粋な甘味を求めて

神楽坂の甘味処でちょいと一服。着物でのお散歩も風情が増して素敵かも。老舗の和菓子店からお洒落な和カフェまで、神楽坂の粋な甘味をきわめましょう。

スタートは王道の甘味処から

まずは飯田橋駅B3出口すぐの老舗から。1860年代創業ですが、甘味処としてのスタートは昭和23年。「抹茶ババロア」が人気です。あんみつやお汁粉といったオーソドックスな甘味はもちろん、季節ごとのメニューも豊富で年間を通して定期的に通いたい。釜飯やお赤飯などお食事メニューもあるのでお散歩前のランチにも。
そして、神楽小路を挟んだお隣には、平成25年オープンの和菓子店。代表銘菓は半生蜜漬りんごをチョコレートでコーティングした「あっぷるチョコレート」。その他にも「坂の街最中」などの伝統和菓子や焼菓子、おかきなどが並びます。

「紀の善」
新宿区神楽坂1-12 紀の善ビル
「神楽坂 菓の子や」
新宿区神楽坂2-10-4

お祝い事にはこの銘菓

神楽小路を抜け、軽子坂を越えて大久保通りまで。元和年間、京都・三条寺町に創業した菓子店の流れを汲む老舗で、ちょっとユニークは贈答菓子はいかがでしょうか。元禄頃より家伝を受け継ぐ蒸物製「御目出糖(おめでとう)」。御祝儀菓子としての意匠を凝らした銘菓で、お赤飯のような見た目です。感謝の気持ちを込めたい時は、白あんを使った「ありが糖う」も。

「いいだばし萬年堂」
新宿区揚場町2-19 徳ビル1F

和コスメ屋さんのおやつできれいになる

さて、軽子坂の中程まで戻り「金箔屋のまかないの知恵」から生まれた和コスメ屋さんへ。ずらりと並ぶ、お肌にやさしいコスメたち。そしてこの神楽坂店には、体の中からきれいになれる「美用食」があるのです。店内に併設された「おやつ部」で、お肌にも腸にも心にもやさしいとっておきのおやつをお土産に。

「まかないこすめ おやつ部」
新宿区神楽坂3-1

歌舞伎俳優が愛した手焼きせんべい

横丁を抜けて神楽坂通りへ。毘沙門天の向かいにある昭和23年創業の煎餅店は、歌舞伎の名優が贔屓にしたことでも有名です。17代目中村勘三郎丈とのエピソードから名付けられた「勘三郎せんべい」を買い求め、さらに坂を登ります。

「毘沙門せんべい 福屋」
新宿区神楽坂4-2

行列ができる町屋風カフェ

神楽坂上交差点手前の路地を入り、和の食材を取り入れた甘さ控えめなスイーツが人気の町屋風一軒屋カフェへ。ここらでちょっと一休み。心地いい音楽が流れる店内はインテリアも素敵です。お天気のよい日はテラス席も気持ちよさそう。おばん菜や食事もいただけます。

「神楽坂 茶寮 本店」
新宿区神楽坂5-9

神楽坂名物「神楽坂饅頭」

再び神楽坂通りへ。昭和21年創業の老舗和菓子店でのお目当ては、その名も「神楽坂饅頭」。お土産にはもってこいのネーミング。パイ生地で餡を包んだお饅頭で、さくっと香ばしい口あたり。餡は小倉とクルミの2種類です。その他にも「神楽坂どら焼き」や「甘露甘納豆」、季節の和菓子などついつい目移りしてしまうラインナップ。

「御菓子司 五十鈴」
新宿区神楽坂5-34

老舗と新店。お好みはどちら?

和菓子を巡るお散歩もラストスパート。最後は、「PORTA神楽坂」にある新旧ふたつの和菓子店へ。昭和10年創業の老舗には、「鮎の天ぷら最中」をはじめとした定番銘菓がずらり。最近では、猫の街神楽坂らしい「神楽坂福来猫もなか」も人気の様子。そのお隣には平成23年オープンのたい焼きカフェ。定番の小倉あんはもちろん、季節限定や期間限定の種類豊富な「たい焼き」が並びます。

和のスイーツを巡ってみると、和洋折衷、新旧入り混じった神楽坂の楽しさがより一層感じられるような気がします。ぜひ、あなたのお気に入りを見つけてくださいね。

「梅花亭 ポルタ神楽坂店」
「神楽坂 くりこ庵」
新宿区神楽坂2-6 PORTA神楽坂1F